背中が痒い場合の対処法と解消法



その他の疾患による原因

 

 

次は「白癬菌」です。白癬菌といえば水虫のイメージが強いわけで、それが背中に移るのか?と思うかもしれませんが、白癬菌は全身中のどこにでも感染するのです。当然背中でも発症することがあります。

 

とにかく白癬菌の痒みは非常に強いので、たまらずに爪でガリガリ掻きむしりたくなり、そのためにいよいよ広い範囲に拡大してしまう厄介な病気です。苦しんでいる人も多くなっています。一緒に住んでいる家族の中に水虫の人がいると感染しやすいので充分に気をつけてください。

 

また、皮膚科で診察を受けても皮膚炎と診断されることがあり、いよいよ症状が悪化してしまうケースもあります。とにかく気をつけましょう。

 

「リンパ性白血病」も原因のひとつです。白血病と聞いてビックリする人も多いかもしれませんが、これはリンパ球の子供的な細胞が骨髄内で異常増加することで、正常な血液が作れなくなる病気です。

 

具体的な症状は、発熱、疲労感、むずむずするような痒さ、といったようなもので、風邪の引き始めと似ており、早期発見は難しいようです。現時点では残念ながら、詳しい発症原因、予防法は解明されていません。

 

そして「鉄欠乏性貧血」です。これは俗に言う「貧血」ということですが、重症になってしまうと、症状も多岐にわたってきます。多いのは20~30才の女性で、普段から低血圧の人は特に悪化しやすい傾向にあるようです。悪化すると、肌に強い痒みを感じる「皮膚掻痒症」になり、抜け毛が増え、ベロの感覚に違和感が出て、普通に歩けなくなります。これは大変なことですから、こうした自覚症状が出てきたら、とにかくすぐに病院に行きましょう。